リチウムイオンバッテリーとディープサイクルバッテリーの違い

こんにちは

POPO工房の宮本です。

 

リチウムイオンバッテリーと

ディープサイクルバッテリーの違いって何???

と思っている方って

きっと少なくないと思うのですが、あなたはどうでしょうか?

 

今日はうちのサブバッテリーシステムでも

利用しているこの2種類のバッテリーの違いについて、

簡単にご説明しようと思います。

1、充電スピードの違い

・ディープサイクルバッテリー
→急速充電ができない
→バッテリー容量の10%〜20%程度のスピード

ディープサイクルバッテリー搭載モデルの
S1300で説明しますと、
走行充電ではおそらく
10A〜20A(100W〜240W)程度が限界となります。

ソーラーですと、
100W1枚で5A(60W)程度
あとは枚数を増やせば最大で20A程度まではあがります。

 

・リチウムイオンバッテリー
→急速充電が可能
→バッテリー容量と同等の充電スピード

リチウムイオン搭載モデルの
RS1200で説明しますと、
走行充電が最大50A(600W)

ソーラーはディープサイクルと変わりませんが
上限は100A(1200W)まで入力可能となります。

 

 

2、使える電気の量の違い

・ディープサイクルバッテリー

→バッテリー容量の60%程度

ディープサイクルバッテリーの
特徴としまして、
電気を使用すればするほど
電圧が下がるという性質があります。

ですので、例えばS1300ですと、
容量1380Whありますが、
実際に使えるのはこの60%程度になります。

60%使った時点で、
電圧が11Vを下回るほど下がってしまい
インバーターの稼働可能電圧を下回り、
インバーターが自動停止するということになります。

 

・リチウムイオンバッテリー
→容量の95%程度

リチウムの場合は、
残量が0%にならなければ大丈夫です。

 

 

3、大型家電への耐性

・ディープサイクルバッテリー

→ディープサイクルバッテリーは
500W以上の大電力の放出時に
電圧が下がる特徴があります。

たとえば、
満充電時に12.8Vの電圧であったとしても、
1000Wの家電を稼働させている間は、
11.9Vなどと電圧がさがる性質があります。

ですので、
バッテリー容量が
減っている状態(すでに電圧が下がっている状態)で
大電力を使用すると、
電圧が下がりすぎて
インバーターが自動停止する可能性があります。

ディープサイクルでも
大電力は利用できますが、
あくまで、
バッテリー容量がしっかり残っていること
そして短時間であること
がポイントになってきます。

ディープサイクルバッテリーで
大型家電を利用する場合は、
エンジンをかけて
アイドリング充電を併用するなどの
工夫が必要になってきます。

また、
電気使用後の補充電もしっかり行っておけば、
次の電気使用時も安心して使えるでしょう。

 

・リチウムイオンバッテリー
→大電力の放出時でも電圧が安定していますので、
バッテリー容量いっぱいまで
大型家電を安心して利用することができます。

 

4、補充電のタイミング

・ディープサイクルバッテリー

→電気を使った後はできるだけ早めに
補充電をして、
満充電で保存するのが好ましい。

満充電せずに放置すると(たとえばバッテリー残量60%などで)
内部劣化が早くなり、
ディープサイクルバッテリーといえども
すぐに寿命を迎えることになります。

ですので、
ディープサイクルバッテリーは
ソーラーパネル併用をおすすめいたします。

この場合、
ソーラーはサイズが小さくでも
問題なく、
要は、
常に補充電される環境をつくることです。

 

・リチウムイオンバッテリー
→補充電にタイミングは不要です。
バッテリー残量30%で放置しておいても
問題ありません。

ただし、
少なからず自己放電がありますので、
数ヶ月もの長期間の保管の場合は、
残量が0%にならないように
注意しましょう。

 

 

5、ガスの発生の有無

・ディープサイクルバッテリー

→充電時に微量ですが、水素ガスが発生します。

ディープサイクルバッテリーには、
このガスを逃がすためのダクトが設けられています。

当工房のディープサイクルサブバッテリーシステムには
排気ダクトの内部にこのガスを逃がすための
パイプが設置されています。

バッテリーが劣化している場合や過充電などをすると
ガスが多量にでる場合がありますので、
注意が必要です。

車内でサブバッテリーシステムを搭載する場合は、
ガスパイプを延長して
車外へ排出するようにするとよいでしょう。

ガスパイプはホームセンターなどで
入手可能なゴムホースで大丈夫です。

 

・リチウムイオンバッテリー
→ガスの発生はありません。

 

 

6、寿命の違い

・ディープサイクルバッテリー

→補充電350回〜400回になると、
内部が劣化し、
少しずつですが、
バッテリー容量が減ってきます。

最近満充電しても
使える電気の量が減ってきたな〜と
感じるようになります。

 

・リチウムイオンバッテリー

→補充電2000回〜3000回になると
内部が劣化し、
少しずつですが、
バッテリー容量が減ってきます。

ディープサイクルバッテリーの
10倍近い寿命があります。

 

 

7、重さの違い

・ディープサイクルバッテリー

→当工房で利用しているディープサイクルバッテリーは
1台115A(1380Wh)の容量があります。
このサイズで26キログラムの重量があります。

 

・リチウムイオンバッテリー

当工房で利用しているディープサイクルバッテリーは
1台100A(1200Wh)の容量があります。

このサイズで11キログラムの重量があります。
重量ではディープサイクルバッテリーの約半分となります。

 

 
 

8、設置方向の違い

・ディープサイクルバッテリー

→ディープサイクルバッテリーは、
横倒し厳禁です。

横倒ししてしまうと
中のバッテリー液がこぼれてしまします。

もちろん、

車の揺れや振動などで漏れ出すことはありませんし、
倒れてしまってもすぐに漏れ出すということはありませんが
運搬の際は注意が必要です。

 

・リチウムイオンバッテリー

→横出しにしても逆さまにしても
利用できますので、
設置の際は自由なレイアウトが可能です。

バッテリー液が漏れ出すこともありません。

 

 
 

 

いかがでしたか?

性能面では圧倒的にリチウムイオンバッテリーが優秀ですが、
ディープサイクルバッテリーも
扱い方を注意しておけば
十分使えますし、
なによりコスパ最強です。

あなたの電気の使い方にあわせて
選んでいただければと思います。

バッテリーの選び方で
なにかわからないことがあれば
お気軽にご相談ください。

 

 
 

★ディープサイクルバッテリー搭載モデル

S1300
https://popo-koubou.com/subbatterys1200-SUPER

S2700
https://popo-koubou.com/subbatterys1200w-SUPER/

 
 

★リチウムイオンバッテリー搭載モデル

RS1200
https://popo-koubou.com/subbatteryrs1200/

RS2400RS2400
https://popo-koubou.com/subbatteryrs2000w/

RS3600S3600
https://popo-koubou.com/rs3600/

 
 
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